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紫外線吸収剤が入ってる日焼け止めはすべて肌に悪いのか?

この記事を書いた人

     

キム社長

物より感動を届けたい家族が大好きなパパ
ecliss協力部門:統括責任者

経歴:
2008年 韓国放送局MBC 勤務
2013年 日本でWEBマーケティング仕事 開始
2019年 health & beautyを求め個人事業主 開業
2020年 株式会社MIDAS 設立
その他資格:スキンケアアドバイザー、ネットショップ検定

「敏感肌の人は紫外線吸収剤を使った日焼け止めは避けるべき」
「紫外線吸収剤はお肌に悪いらしい」

 

紫外線吸収剤がお肌に悪いと聞いて、避けている方もいるかもしれません。しかし、本当に紫外線吸収剤が入っている日焼け止めはお肌に悪いのでしょうか。

 

ここでは、なぜ紫外線吸収剤の影響が心配されているのか、本当にお肌へ影響があるのかを解説します。日焼け止めを選ぶときの注意点もあわせてご紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

日焼け止めの成分には紫外線散乱剤と紫外線吸収剤がある

日焼け止めの成分には、大きくわけて2つの成分があります。1つはお肌に悪いと言われることのある紫外線吸収剤、そしてもう1つは比較的お肌に優しいと言われている紫外線散乱剤です。

 

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤には、紫外線と反応することで、紫外線を熱エネルギーに変換するはたらきがあります。紫外線を熱エネルギーに変換することで、お肌に紫外線が到達しないようにするのです。 代表的な成分としてはメトキシケイヒ酸オクチルやジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルなどが知られています。

 

紫外線散乱剤

紫外線散乱剤は、物理的に紫外線を反射させてお肌に紫外線が到達しないようにするものです。紫外線吸収剤を使用せず紫外線散乱剤を使った日焼け止めは、ノンケミカルと表記されることがあります。代表的な成分は、酸化チタンや酸化亜鉛などです。

 

紫外線吸収剤が入っている日焼け止めが肌に悪いと言われる理由

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤は、それぞれ違った仕組みで紫外線からお肌を守ります。なぜ紫外線吸収剤だけが悪者のように扱われているのでしょうか。その理由は、紫外線吸収剤がお肌の上で化学反応を起こすことにあります。

 

化学的に紫外線を熱エネルギーに変換するため、お肌が熱くなったり負担がかかったりするのでは?と思われているのです。たしかに、お肌の上で化学反応が起こっていると考えると、よい気持ちにはならないかもしれません。

 

しかし、実際に紫外線吸収剤の影響でお肌が熱くなることはないので安心してください。ただ、まれに紫外線吸収剤の成分そのものがお肌に合わずアレルギー反応を起こしてしまう方がいるのは事実です。

 

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

紫外線吸収剤だけがお肌に悪いようなイメージが広まっていますが、実は紫外線散乱剤にもデメリットはあります。それぞれどのような特徴をもつのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

紫外線吸収剤のメリット・デメリット

紫外線吸収剤のメリット

紫外線吸収剤を使った日焼け止めは、白浮きしにくいことが特徴です。重ね塗りをしても、いつも通りのナチュラルなお肌でいられます。また、サラっとした塗り心地のものが多く、しっかり塗ってもお肌に重たさを感じることがほとんどありません。

 

紫外線散乱剤と比べると、紫外線をカットする力が高いことも大きな特徴です。SPF50+やPA++++などの日焼け止めには、必ずといっていいほど紫外線吸収剤が使用されています。

 

紫外線吸収剤のデメリット

敏感肌の人に限らず、紫外線吸収剤がお肌に合わない人がまれにいます。アレルギー反応が起こってしまい、赤みやかゆみが出てしまうことがあるのです。そのため「紫外線吸収剤はお肌に悪い」というイメージが世間的に広まってしまいました。

 

紫外線散乱剤のメリット・デメリット

紫外線散乱剤のメリット

紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤のようにお肌の上で化学反応が起きないため、比較的お肌への刺激が少ないと言われています。そのため敏感肌用や子供用の日焼け止めには、紫外線吸収剤ではなく紫外線散乱剤が使われていることが特徴です。

 

紫外線散乱剤のデメリット

紫外線散乱剤として使われている酸化亜鉛や酸化チタンは、白色の着色料としても使われている成分です。そのため、どうしても白浮きしやすいことがデメリットです。

 

また、お肌に塗った後もベタつきやすいし、紫外線を防止する効果もあまり高くはありません。長時間にわたる外出、海やプールなどに行くときには効果にやや物足りなさを感じます。

 

紫外線吸収剤が入っている日焼け止め=肌に悪いではない

紫外線吸収剤は化学反応を利用しているからお肌に悪い、と思っている方は少なくありません。アレルギー反応が起こる可能性があることからも、できるだけ使わないほうがよいというイメージが強いものです。

 

しかし、化学反応を利用しているとはいえ、お肌に何か大きな影響が出るといったことはありません。またアレルギー反応が起こる可能性は、紫外線吸収剤だけではなく紫外線散乱剤にも言えることです。紫外線吸収剤だからお肌に悪い、紫外線散乱剤だから安心して使えるとは一概に言えないことに注意しましょう。

 

一番大切なのは、どの成分を使っているかではなく、自分に合わない成分が使われていないかということです。

 

日焼け止めを選ぶときの注意点

紫外線散乱剤を使ったノンケミカル処方だから安心
天然成分を使っているから敏感肌でも使える

お肌によさそうなイメージをもたせる「ノンケミカル」や「天然成分」という言葉に惑わされていると、逆に自分のお肌に合わない日焼け止めを選んでしまう可能性があります。自分のお肌を守るためにも、正しい日焼け止めの選び方を知っておきましょう。

 

天然成分やオーガニック成分という表示に惑わされない

「天然成分だからお肌に優しい」「オーガニック成分だから安心」という考えは、正解でもあり間違いでもあります。お肌のことを思った成分であることには間違いありませんが、人によっては天然成分でもオーガニック成分でも関係なく、お肌に合わないことがあります。天然なのかオーガニックなのかではなく、自分のお肌に合う成分なのかを重視して選ぶことが大切です。

 

利用シーンに合わせたSPFやPAの日焼け止めを選ぶ

長時間にわたって外出するのにSPF20やPA+といった紫外線防止効果の低い日焼け止めを使うのは、正しい使い方とは言えません。どのくらいの時間外にいるのか、日焼け止めが落ちやすい環境なのかそうでないのかなど、シーンに合わせて日焼け止めを選ぶ必要があります。

 

ノンケミカルだからお肌に優しいはずといって、紫外線防止効果の低い日焼け止めを使っていては、かえってお肌への紫外線の影響が大きくなりよくありません。

 

日焼け止めの落ちやすさにも注目する

日焼け止めを落とすためにゴシゴシとこすることで、お肌に摩擦が生じて肌荒れを起こしてしまう方もいます。摩擦はシミや赤みなども原因にもなるので、お肌が敏感な方はとくに落としやすい日焼け止めを選びましょう。

 

理想は石鹸だけで落ちる日焼け止めです。クレンジングが必要なものは、落とすときにお肌の皮脂を必要以上に取り除いてしまい、バリア機能の低下につながる可能性があります。

 

まとめ

お肌によくないというイメージが一人歩きしている紫外線吸収剤ですが、必ずしも紫外線吸収剤が悪いというわけではありません。たしかに紫外線散乱剤と比べるとお肌への負担は大きいと言われていますが、アレルギー反応を起こす可能性があるのは紫外線吸収剤も紫外線散乱剤も変わりありません。

日焼け止めを選ぶときは「紫外線散乱剤だから安心」とノンケミカルに飛びつくのではなく、自分に合わない成分が入っていないものを選ぶことが大切です。
日焼け止めの選び方についてもっと知りたい方は薬剤師解説してまとめた最適な日焼け止めの選び方を読んでみてください。

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